下長屋隧道訪問記  その1 その1 その2 その3 その4
広島と浜田を結ぼうとした国鉄今福線。
戦前には山陰本線の下府から今福までの路盤工事が相当進み,現在でもその遺構が残っている。

戦争により中断したその工事区間は戦後放棄され,新たな路線が一部区間で建設された。

工事半ばで建設凍結されそのまま工事が再開されることがなかった今福新線工事区間のうちもっとも長いトンネルである下長屋トンネルを訪問してみました。
新たに建設されていた区間のうちの一部は旧金城町に譲渡され,現在では市道として利用されている。
下長屋隧道はその市道の延長線上にある。
トンネルの両側は側道になっている。
舗装するだけで町道としてならすぐにでも使えそうだ。
県道の真下からトンネルは建設されている。入り口はフェンスで閉鎖されている。
下長屋隧道

型式 :2号型
延長 :1,633m
設計 :日本鉄道建設公団下関支社
施工 :株式会社鴻池組
着手 :昭和48年11月30日
竣功 :昭和50年8月28日

なぜ鉄建公団に下関支社が必要だったのかはわからない。また,戦後28年の放置の後に建設された。着工時にはすでに国鉄の終わりは見えていたはずだが。

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