立花隧道  たちばな 出雲市道
島根県出雲市
延長 18.0m  
幅員 1.70m  
竣工 1934年  
戦前に建設されたという素掘りトンネル。幅員(1.7m)からいって普通車の通行は難しいかなと思ってはいた。延長が短いので,旧大社線か一畑電鉄のアンダーパスの可能性が高いものと思っていたのだが。

役場で確認すると宇龍地区にあったものだという。
日御碕トンネルをくぐって坂を下ると宇龍の町へ入り,行き止まりとなる。

町の中の道は狭く,やはり普通車での通行は困難だが,漁港まで出ると海沿いに仮設とも思えるような道路が町外れまで続いている。
そして,そこから先は,コンクリート舗装された狭い道が海岸沿いに小さな岬を回って続いている。
一方,切通の工事も行われており,まだ法面保護もされておらず,落石により全面通行止めとなっている状態で,町道?が建設中だ。
切通をひとつ抜け,小さな湾の奥に出るとその先にもう一つの工事中の切通が見える。
立花隧道はここにあったようだ。工事中ということで比較的最近まで存在していたのだろうと思うが,工事が進んでいる風でもなく,重機等も入っていないため,下手をしたら何年も放置されているような状態かもしれない。
立花隧道跡地の切通の先には,ワカメの種苗生産施設があり,ここまで通じるための工事なのではないかと思う。

宇龍地区では早春に和布刈神事が行われており,昔からワカメの産地ではあったのだろう。
位置

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