富津隧道 とみづ 一般県道北野千々石線
長崎県雲仙市(小浜町)
延長 106.1m  
幅員 3.70m  
竣工  1923年  

アメリカ大統領選挙の際にちょっとだけ話題を提供した雲仙市の小浜温泉。戦前の一時期、小浜温泉と島原鉄道愛野駅を結ぶ軽便鉄道が運行していた。

経営不振から開業わずか15年で廃止されてしまったが、その雲仙鉄道の廃線敷は長崎県道北野千々石線として生活路線として活用されている。

険しい山がそのまま海に落ち込む小さな半島を経由していく北野千々石線は見るからに鉄道であったというような緩やかな勾配でカーブと築堤、掘割を通って進み、富津の集落の上のほうを通っている。
現在でも小学校がたっている斜面の小さな尾根には石造りの狭い隧道が残っている。
また、沿線には切り立ったような狭い切り通しやホームの跡なども残っていて、案内看板も立っているなど鉄道遺跡としても保存されている。

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位置  
高速自動車国道 一般国道 都道府県道 市町村道その他 廃隧道等