HOME国道186号旧道(弥栄ダム湖底区間)
弥栄湖底旧国道〜弥栄隧道01 
広島山口県境の一級河川小瀬川には平成3年巨大な多目的直轄ダム,弥栄ダムが完成した。大竹市の工業用水が売れずに大赤字を抱えたりと負の遺産も多いのだが,ここでは触れない。

その弥栄ダム(だけではないが)渇水続きで3月2日現在で有効貯水量の1/3にまで水位が低下してしまっている。

弥栄湖底旧国道〜弥栄隧道02 
この渇水で,普段は弥栄ダム湖の底に沈んでいる旧国道186号が姿を現しているという情報をいただいた。

実は,その旧道には「弥栄隧道」というトンネルがあったのである。
そこまで水位が下がっているのなら,もしかしたら弥栄隧道が顔を出しているかもしれません。行ってみるだけの価値はありそうです。

※とここまできて,旧地形図を良く見ていたら,
ちょっと待ったぁーーーー!
右岸の発電用水路トンネルは今はどうなってる?(もちろん旧発電所は廃止)まさかまさか,遺構がありはしないか?(さすがに入れるとは思っていない。)あの高さは湖面より上なのか?要調査。

弥栄湖底旧国道〜弥栄隧道03 
ダム湖にかかる弥栄大橋です。

普段はどのくらい水があるかというと,橋脚の下まで。
そこで段になっているのがわかるかと思いますが,そこから遊覧や釣り用の貸しボートが発着しています。

弥栄湖底旧国道〜弥栄隧道04 
最初は,もし弥栄隧道が水没した状態で一部でも現れていたら,ボートで近づいてみよう(地上からは切り立ったがけでとても無理)と考えていたのですが,
「水位低下のため営業休止」
だそうで,暖冬で困っているのはスキー場だけではないようです。

弥栄湖底旧国道〜弥栄隧道05 
とりあえず,見えているかどうかだけでも確認しようと右岸道路を展望台まで行ってみることに。

ここには,水がある当時にも,もしかしたら隧道が見えていないかと出かけたことがある。もちろん完全に水没していたため,所在すらわからなかった。
写真があるはずなので,とりあえず出てきたら当時の写真をのせることにします。

弥栄湖底旧国道〜弥栄隧道06 
狭い道を展望台へ向かう途中。

あっ!見えてる!

コンクリートの坑門が完全に姿を現しています。
展望台からはさえぎるものもなく対岸にはっきりと旧弥栄隧道の姿が。

弥栄湖底旧国道〜弥栄隧道07 
ちょうど,水位の下がったダム湖の面とぼぼ同レベルの位置にあるようです。

川もそれなりに浅そうですし,砂地のようですから場所を選べば普通にわたれそうです。

近くに車を止めて,ダム湖のほうへ降りていってみることにしました。

これが,あの苦労の始まりになろうとは。。。。

弥栄湖底旧国道〜弥栄隧道08 
左岸にあった林道の跡か,工事関係の道路の跡でしょうか。
ダム湖(跡)の近くまで歩くのにはあまり困らない道がありました。

ここから,30mほどダム湖側へ踏み跡も降りていっています。バサーでも使っているのでしょうか。そちらへ降りていってみます。

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